2014年7月6日ボランティア 国際結婚で子供の言葉をどうする?
今日は、日本語サポートボランティアひまわり会のイベントでした。
『外国から来て日本で子供を育てているお父さん、お母さんへ向けて
子供の言葉‐母語と日本語の両方を伸ばすためにどうしたらいいのか?』
という内容の講演会&座談会を開催。
一切宣伝をせず、チラシも口コミや手渡しでの開催でした。
しかもお子さん連れでOK。
ボランティアが、ほぼマンツーマンで別室で預かるというサポート、
通訳も中国語、ベトナム、タイ、スペイン、韓国語という体制も
重なり、大阪平野区で開催でしたが、遠く箕面からいらした外国人の方もいらっしゃいました。
大人26人、子供25人が参加。夫婦で参加が多かったです。
講師は大阪大学言語文化研究科教授の真嶋潤子先生、そして櫻井先生、孫先生です。
国際結婚の場合、子供をバイリンガルに育てるには、
「一人一言語」の原則でというのが印象的でした。
例えば、父親が日本人、母親が中国人の場合、子供との会話は、父親は日本語のみ、
母親は中国語のみで話す。ほかの言語を混ぜては絶対にいけない。
おじいちゃん、おばあちゃんも、自分の母語で話す。
そして本の読み聞かせも有効。お父さんは日本語で絵本を、
お母さんは中国語で絵本を読み聞かせてあげるのが良い。
字幕のあるテレビやアニメも有効とのこと。
親は自分の得意な言語を自信をもって子供に伝えるのが一番とのことです。
外国の方、熱心に聞き入っておりました。
真嶋先生の講演のあとは、言語別に分かれて座談会。
私は中国語の座談会に参加、議事録取ってました。
孫先生が中国語で直接座談会での質疑応答で参加者の悩みに熱意をもって
答えていただきました。
録音内容を文字に起こすのが大変なくらい、スピーディーで内容が濃いものでした。(^O^)
中国の方は6歳の子供に漢字を教えているが、全くやる気に
ならないというお悩みも…
まずは孫先生から「その教える」という考えが良くない、
「ママの言葉で一緒に遊ぼう」と興味を持たせるのが良い。
子供が言い間違いをしたら、それを直してはいけない、
次に同じ状況になった時に、親が正しい言葉で言ってあげるなど、
なるほどと思いました。
子供は、両親に直されたり、叱られたりした失敗体験を苦い経験
として記憶して、それで苦手意識が生まれてしまう。
無理やりではなく、「楽しく、興味を引く」ように、
そして興味がでてきたらそれをさらに自由に伸ばしてあげるのがいいのですね。
終了後、参加者同士で連絡先を交換し合ってました。
外国の方が子育ての悩みをシェアできてない状況が分りました。
外国人に向けてという初めての試みでしたが
うまくいったのではないでしょうか?(^O^)